「あたしお兄ちゃんのこと大好きだけど、お姉ちゃんも欲しかったんです! お兄ちゃんに彼女が出来たらあたしのお姉ちゃんってことでしょう!?」

 両手の平を組んで嬉々として語る由理香ちゃん。

 その場所は、スポットライトでも当てられているかのように光っていた。


 ま、眩しい……。


「でもあたしのお姉ちゃんならやっぱり綺麗じゃなきゃ! だから友さんはまさに理想的!」

 と、またあたしの腕を掴みピョンピョン跳ねる。

「ああ……友さんみたいなお姉ちゃんとショッピングとかしてみたかったんだぁ」



 ……ダメだ。

 これはもう完全にトリップしている。


 ……由理香ちゃんってこういうキャラだったんだ……。




 まあ、何はともあれ。

 特に問題なくコトが治まったみたいだから良かった。


 ……多分……。