そう言った黒斗に、あたしは暑さで朦朧としながら言った。

「こんなになるのは……黒斗にだけだよぉ?」

 こんな大胆な台詞言っちゃうなんて、かなり熱さにやられてたんだと思う。


 黒斗も普段より大胆なあたしにちょっと驚いていたみたいだし。


「っお前なぁ……理性保つ俺のことも考えろよな」

 そう言った黒斗は、あたしを黙らせるかのようにキスをした。


 暑さで既に理性がなくなっていたあたしは、自分からもキスを求める。




 あたし達は炎天下の中、予鈴が鳴り響くまで互いの唇を求め合った……。