聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~

「夏休みだからって油断しないようにね? 同級生にバッタリ会って女だってバレないように!」


 そうして怜さんと蓮先輩も自分達の部屋の方へ戻って行った。


 あたし達もいつまでも食堂にいたって仕方ないから、部屋の方に戻る。

 そして自分の部屋に入ろうと思ったとき、黒斗に止められた。


「ちょっと俺の部屋来いよ」

「え!?」

 あたしは思わず大きな声を上げる。



 黒斗の部屋に行くのは体育祭の日、初Hしたとき以来だったから……。




 え? 何? まさか、したいってことぉ!?


 真っ赤な顔で固まってしまうあたし。

 黒斗はそんなあたしを見て吹き出した。


「っぷはっ! 何て顔してるんだよ。……ちげぇよ、夏休みの予定決めようかと思ってな」

「あ、あはは! そ、そうだったんだ!」


 うわっ! すっごい恥ずかしいーーー!


「じゃ、じゃあ黒斗の部屋ね。分かった、入ろう!」

 変に元気良く言ってあたしは黒斗の部屋のドアに近付いた。


 すると、後ろから抱きしめられる。