「おい弘樹、ちょっと落ち着けって」
黒斗が笑って弘樹の肩を叩いた。
「そ、そうだな」
そう言って弘樹は一度ゆっくりと深呼吸する。
その深呼吸が終わるのを見計らって、和さんが本題に入った。
「それで……? 僕に話があるって、聞いたけど……何、かな?」
和さんはあたしからは何も聞いていないって態度を取った。
良かった。
そうだよね、告白はやっぱり自分からしなきゃ意味無いもん。
あたしは言わなくてもそういう態度を取ってくれた和さんに、密かに感謝した。
「は、はい! そ、その……」
もじもじとなかなか言い出せないでいる弘樹。
そんな弘樹に黒斗が提案した。
「なあ、俺と友、席外した方がいいんじゃねぇ?」
「あ、そっか」
黒斗の言葉に確かにと思う。
告白の場所に第三者がいるってのも何だか変だ。
「じゃあ俺たちちょっと席をはずして――」
「待ってくれ!」
黒斗が立ち上がろうとすると、弘樹が黒斗の制服の袖を掴んで引きとめた。
「…………弘樹?」
黒斗が笑って弘樹の肩を叩いた。
「そ、そうだな」
そう言って弘樹は一度ゆっくりと深呼吸する。
その深呼吸が終わるのを見計らって、和さんが本題に入った。
「それで……? 僕に話があるって、聞いたけど……何、かな?」
和さんはあたしからは何も聞いていないって態度を取った。
良かった。
そうだよね、告白はやっぱり自分からしなきゃ意味無いもん。
あたしは言わなくてもそういう態度を取ってくれた和さんに、密かに感謝した。
「は、はい! そ、その……」
もじもじとなかなか言い出せないでいる弘樹。
そんな弘樹に黒斗が提案した。
「なあ、俺と友、席外した方がいいんじゃねぇ?」
「あ、そっか」
黒斗の言葉に確かにと思う。
告白の場所に第三者がいるってのも何だか変だ。
「じゃあ俺たちちょっと席をはずして――」
「待ってくれ!」
黒斗が立ち上がろうとすると、弘樹が黒斗の制服の袖を掴んで引きとめた。
「…………弘樹?」



