あたしは黒斗がどう答えるのか気になって、つい聞き耳を立てていた。


「俺は別にちゃんと出てさえいれば小さくてもいいけど?」


 よっしゃー!

 あたしはつい心の中でガッツポーズをする。


「えー? 何でだよ。触り甲斐あるほうがいいだろ普通?」

 高志が不満そうな声を上げていたけど、あたしは逆に嬉しい。


 黒斗はあんたとは違うのよ! このエロ高志!


 と、心の中で罵倒したけれど、次の黒斗の言葉でそれが間違いだと気づく。


「だって俺、胸の大きさより感度良いほうが好みだから」

 
 あたしは呆気に取られ、そして次に顔をちょっと赤くした。

 ……黒斗もスケベだ……。

 そう思っていると、その黒斗が今度はあたしに質問してくる。


「なあ、友。お前は? お前はどんな女が好み?」


 あたしに聞くなぁーーー!!

 ……そう叫べればどんなに良かったか……。

 でも叫べるわけも無く、あたしは引きつりそうな顔を必死で抑えながら答えた。


「う、うーん。胸は小さい方がいいかなー」

 あたしの答えに高志がまた不満そうに「えー」と言った。