見つけ出して、本当なら殺してやりたい。


でもハンターは勝手に吸血鬼を殺してはいけないことになっている。

命に関わるような特例を除き、その法は絶対だった。


だから、それが無理ならせめて捕まえて協会に突き出す。



あいつがこの世界のどこかで今ものうのうと生きている限り、私は先に進め無いんだ。



この事件は、きっと……ううん。
間違いなく誘いだ。

私を誘い出すためにあいつが起こした事件。



佐久間さんが私にこの事件を任せたのは偶然? それとも必然?


何にせよ、私の中のあいつと決着をつけるときが来たという事だろう。



望むところ。




絶対に、逃がさない!