「そんなに疑うのなら実際に頼んでみればいい」

「……そうするわ。それに他にもやることがあるのは本当だもの」

「そうか。じゃあとりあえず今日はここで大人しくしていろ」

「へ?」


すぐにでも行く気満々だった私は、朔夜の指示に間抜けな声で答えた。


「当然だろう? それともお前、その格好で外に出るつもりか?」

そう言われて思い出した。


そうだった、私の服は全部朔夜が捨てたから着るものが無いんだ。


「これから買ってきてやるから、お前は今日はここにいて協会に行くのは明日にしておけ」

「……分かった……」