確かにタダ者ではないと思っていたけれど、吸血鬼の脅威となっているはずのハンター協会を簡単に潰せる程とは思ってなかった。

朔夜が嘘を言っているとしか思えなかったが、彼を見たところそんな様子は全くない。


「もし協会が俺のゲームの邪魔をするというなら、俺は容赦無く協会を潰す」

「だから協会は私一人の為だけにそんな危険は犯さないってこと?」

「そうだ。一人より大勢を取るのが上の者の判断だからな」

確かに朔夜の言う通りだった。

ただ、朔夜が本当にそれだけの力を持っていればの話だが。


私はまだ信じられなかった。

だから疑いの眼差しで見ていたんだろう。朔夜が呆れたようにため息をつき言った。