夢中になって飲みすぎた?


「それぐらいにしておけ。でないと俺の回復が遅くなる」

「あっごめん」

苦笑気味な朔夜に謝り、私は咬み痕を舐めて傷を塞いだ。


見る見るうちに傷が塞がり、咬み痕がキスマークとして残る。



「俺の血を美味しそうに飲むお前は可愛くて色っぽいな……。こんなときでなければもっと飲ませてやってもいいんだが……」

そう言って不敵に微笑む朔夜の方が色っぽい、と心のどこかで思った。


私は朔夜の言葉が恥ずかしくて、それをごまかすように「バカ……」と呟く。


それと同時に、部屋のドアが勢い良く開けられた。