血が飲めなくて弱っている私が、満月の夜にどれだけ強くなれるかは分からない。


この鎖を外せるのか。

この部屋から逃げ出して、朔夜のいる部屋に辿りつけるのか。


全てが不確かなものだった。



でも、その日しか無い。


今の状況から脱して、朔夜を探すのはその日しか無いんだ。




私は賭けた。

私自身の力を信じて……。