誰が着替えさせたのかと一瞬考えたけど、すぐに止めた。

誰であったとしても気分のいいことじゃないのは同じだ。



それより、ここはどこだろう?

あのクレハという少年は何がしたくて私を拘束するのか……。


そのことを少し考えていると、ドアが開閉される音が静かに聞こえた。

軽い足音が近付いてくる。


「ああ、良かった。そのドレス似合ってるね」

ベッドのすぐ側まで来たクレハは、屈託の無い笑顔で微笑んだ。


そんなクレハを私は憤然(ふんぜん)と睨み付ける。