「まさにそれだわ……。事件と朔夜の関連性、全て繋がった……」

沙里さんは深刻な表情のまま、今度は深くため息をついた。


「……どういうことですか?」

沙里さんの様子を見て、私も真剣な表情で聞く。


沙里さんは少し表情を和(やわ)らげ、説明してくれた。



「人間は、違う型の血液を輸血とかで注入した場合、死に至る危険があるわね?」

「ええ、O型は大丈夫だと聞いたことはありますけど……」


「まあ、そういう例外は置いといて……。では、吸血鬼の場合は?」

「え? ……わかりません……」