でも大丈夫。

前とは違って今は希望がある。


朔夜と二度と会えないわけじゃない。


だから、頑張れる。


『では望、待ってるぞ? お前に俺が必要なように、俺にもお前が必要だ。早く、見つけに来い』

「うん、分かってる……」


そう会話をした後、ツクヨミの中から朔夜の気配が消えた。

ツクヨミの口からは、ナァ~オ……といういつもの鳴き声しか出てこない。


でも、私はそのツクヨミを抱きしめた。


「本当に……お前がいてくれてよかった……」


私は、ツクヨミの存在に心から感謝した……。