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「じゃあ行ってくる」


私をベッドに残し、外出の準備を終えた朔夜がそう言った。


今日は肝心の繋ぎ役が現れる日だ。

昨日得た情報の公園に行かなければならない。


でも私はろくに動けないためお留守番だ。


「……早く、帰ってきてね……?」

昨晩さんざん愛し合った後だけど……ううん、愛し合ったからだ。

だから私は離れるのが寂しくて素直な気持ちを伝えた。


私がこんなふうに照れもせず言うのは珍しいから、朔夜は少し驚いたみたい。

ちょっと見開いた目をぱちくりさせてる。