「え? 何、知ってるの?」 聞き返すと男は当たり前だ、と何故か得意気に言う。 「何人も捕まって人手がたりなくなってきたって、繋ぎの人が言ってたからな」 「!?」 こいつ、繋ぎの人物を知ってる!? 「その繋ぎ役は何処に居るの!?」 私は思わず掴みかかった。 朔夜が不機嫌そうな顔になったけど、それは気にしないでおこう。 「知ってるけど、ど~しよっかな~?」 嫌みったらしく、男は朔夜に後ろ手を掴まれたまま言う。