次の日から、私と朔夜は犯人の女吸血鬼とやらの使いっ走りを片っ端から捕まえるために動き出した。


多くが夕方頃に血を取られているというのは沙里さんから聞いていたから、そのあたりの時間に集中して探索する。


それでも捕まえられない日がほとんどで、捕まえたとしても肝心の繋ぎ役のことを全く知らない。


とりあえず捕まえた奴は協会に引き渡してるけど……。


「全く進展しなーい……」

私は適当に立ち寄った公園のベンチで不満を呟いていた。


日もすでに落ちて、まだ明るさを保っている空もすぐに闇色に染まるだろう。


朔夜は、最後にこの辺を軽く見回ってくると言ってさっき一人で行ってしまった。

私も行くと言ったけど、すぐすむから待ってろと言われた。