その想いの行き着く先が死だと分かっていても。

朔夜が、受け止めてくれないのだとしても。


もう止められない。

朔夜が欲しい。


涙と一緒に、想いは溢れて止まらない。

もう言葉では表しきれない。



私は、言葉の代わりに朔夜に抱きついた。

背中に手を回し、朔夜の体温を全身で感じる。



朔夜は何も言ってくれなかったけど……ただ、抱き返してくれた……。