朔夜……何のつもりでつけたんだろう? 自分のものだという証? だったらいいな……。 いずれ殺すつもりなのだとしても、自分のものにしたいと……そう思ってくれているのなら……。 私の全てが欲しいと思ってくれているのなら……。 私は……。 「……嬉しい……」 私はまぶたを閉じ、一粒の滴を流した。