キュッと蛇口を止め、私は備えつけてある鏡を見た。


寂しそうな顔してる。


私、もしかして朔夜に抱いて欲しいって思ってる?


……そうなのかもしれない。


気付いてしまった想いは止めどなく溢れて……。

想いだけじゃ足りなくて……。


触れていたいと欲望のままに望んでいる。



私はため息をつきながら鏡におでこをつけた。


「これじゃあ欲求不満みたいじゃない……」

もう一度ため息をつき、気付いた。


首筋に残るキスマーク。

朔夜が私の血を吸った証。



「……あれ?」


3つある……?