この身体に……。


触れていたい。

触れられたい。



そして……。





「エロイ顔をしてるな……」


朔夜の声で、私はハッと正気に戻る。


私、今何を考えてた?


とっさに朔夜から手を離し、心の動揺を隠そうとした。



「ちっ……油断したな。それに最近血を飲んでいないのがあだになった……」

朔夜の悔しげな舌打ちに、私は少し驚いた。

余裕がない状態の朔夜というのが想像出来なかったせいもあり、何だか新鮮に感じた。