私は自分で自分が恥ずかしくなって、朔夜の顔から視線を下げた。


でも、そうして次に視界に入ったのは朔夜の体。

襟(えり)を大きく開いているため露わになっていた胸板だった。


見ただけで分かる女とは違う体。

硬く、がっしりとしている。



「っ!」

自分でも分かる。


今私、絶対顔赤くなってる!



そろそろと、今度は惹かれる様にその胸に触れた。


硬い……。