「朔夜!?」

私は驚いて、膝をつき朔夜の様子を見る。


顔が真っ白だ。

ううん。
寧ろ青白い。



やっぱり、血を吸われたから?



「朔夜、立てる?」

とりあえず、ベッドに寝かせないと。


こんなところではろくに休ませることも出来ない。



でも朔夜の意識は朦朧としているようで、私の言葉に返事はない。



仕方なく、私は朔夜を引きずってベッドまで運んだ。