今日こそ休もう……



そう決めていたのに、今朝もどこかのお節介がそれを邪魔する。



「おい紗希!遅刻すんぞ!早く支度しろっ!」




毎朝あたしが顔を出すまで叫び続ける。





「分かったから静かにしてよ!!」




窓の下でこう叫ばれちゃ、今日も行くしかなかった。




重い体で制服に袖を通し、ダラダラと翼と自転車を並走させる。