「…り、…まり、日鞠っ!!」 「え? あ、はい! な、何?」 奈々ちゃんの自分を呼ぶ声で、ハッと我に返る私。 「もう、最近日鞠ずっーっとぼけーっとしてるよ?? 何かあったの?」 「べ、つに何もないよ?」 「そう? なら良いけど…。何かあったら言いなよ?」 「うん」 奈々ちゃんは少し納得いかないような顔をしながらも、また、「でねー」と言って話を始める。 今は、昼休み。私は、奈々ちゃんと一緒に屋上でお昼を食べていた。