「うん、思う。 ―…愛奈ともう、話したくない。」 ねぇ、結奈。 なんで、そんなこと言うの…? 「結奈ー、元気だして。 友達の好きな人奪うなんて、最低だよね。」 「あたしたちは、結奈の味方だよ。」 結奈は、誰よりもあたしのことを理解していた。 結奈は誰よりも、あたしが結奈と林くんの恋を応援していたことを、知っている。 「…明日から、愛奈のこと仲間外れにしようよ。」 色を失った、結奈の声。 盛り上がる、周り。 それは刃物のように飛んできて、あたしの心を容赦なく傷つけていく。