先生はなんで、こんなに楽天的に見えるの。 ゆったりとした物腰で、足を組んだまま紅茶を一口飲んで。 そのまま、新聞を開いたりして。 ―…あぁ、あたし、この人にペースを乱されてるんだ。 嫌だ、イヤだ。…いや、だ。 こんなの、あたしらしくない。 『…先生!』 耐えられなかった。 この沈黙と、ペースを握られている感じが。 あたしはいつだって、あたし主導でいたい。