カタン、と。
先生がゆっくりと、ソファーの前のテーブルに赤のマグカップを置いた。
『ありがとうございます。』
そう言いながら、それを手にとり、おもむろに口に含んでるみるあたし。
…やっぱり、甘いや。
「砂糖少なめだけど、大丈夫か?」
『大丈夫です。すっごく美味しいです。』
この人は、一体何を言い出すんだ。
これ以上甘かったら、気持ち悪くなるし。
あたしと先生は反対みたいで、先生は手元にあった砂糖をドバドバ入れてる。
そんなに入れても溶けきれなくて沈殿するだけだから、無駄だと思うんだけど。
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