……最悪だ。


半分勢い任せで出てきたのはいいけど、ここは田舎。

コンビニ行くとか言って出てきたけど、コンビニまで歩いて20分かかるし。


こんな雪の中、到底歩く気にはなれないし。



……しかも。



『「あ…。」』



2つの声が、重なった。


トントンとつま先を地面に叩いて、足をローファーにちゃんと入れた矢先。

…尾崎センセーが自分の家に向かって、帰ろうとしているところだった。