パシンと鋭い音が、乾いた空気に舞った。 咄嗟に出てしまった手のひらに、自分自身驚いて。 慌ててオカアサンの顔を見ていたら、すごく、すごく、傷ついた顔をしている。 「愛奈、ごめんね。」 ……なんで、謝るの? 手を出したのは、あたしじゃん。 なんであたしの機嫌を損ねないように、ビクビクしてるの? 「お母さん、少し馴れ馴れしかったよね。」 ―…悪いのは、あたしでしょ?