「…とにかく、詳しいことは帰ったら話すから。 今はみんなとの最後の時間を楽しみなさい。」 『……うん。』 そう言って、ショボンと肩をすくめるあたしは、やっぱりどこまでも完璧。 みんなに見えるようにカーディガンの裾を握りしめたあたしは、涙を溜め、電話を切りながら言った。 『…みんなぁ。 あたし、今日でみんなとお別れすることになっちゃったぁ…。』 多分、今、クラスじゅうが静まり返ったと思う。