彼にしよう。 あたし、この人のことを、――オトす。 『と、とにかく!よろしくお願いします!』 このあと、初対面だと言うのに、いじられ、からかわれて。 もちろんオプションなんだけど、顔を真っ赤にさせて、怒ったように拗ねて見せるあたし。 ……ほらね、大丈夫だった。 あたしはこのクラスで、上手くやっていける自信で満ち溢れていたんだ。