――クラスに馴染めるか心配? …そんなの、あたしが馴染めないわけないし。 ――ちゃんと恋とかできる? …こんなに可愛い子がいたら、男子の方がほっとかないに決まってるでしょ。 大丈夫。 あたしの世界は完璧だから。 「…じゃあ、俺が先に入って、クラスメートに汐留を紹介するから。 それまで、廊下に待ってろ。」 『はい♪』 そう言って、先生に向ける表情は笑顔。 先生が教室に入ったのを確認して、あたしは小さく息をつく。