「…さて、と。」




進路指導室。
…つまりは小窓がついた、外から少しだけ様子が見える進路相談などの大切な話をする部屋で、私と先生は向き合っていた。



時間は、昼休み。

私は言われた通りに先生のところに行ったら、ここにつれてこられた。




『……。』

「一体、どうしてあんな状況になったんだ?」



冴花との騒動から授業を挟んだからか、少し気持ちは落ち着いていたけど。別に先生と何かあったわけではないのに、先生の目が見れない。





ーー…「友達だと、思っていたのに。」




私の頭では、さっきの冴花の言葉ばかりが浮かぶ。