シュガー*エッセンス(加筆修正中)





……なんで。


オカアサンさんなのに。
お母さんのくせに。



弱々しいお母さんをどこかに置いていったかのように、お母さんはいつもの何十倍も堂々としている。




お母さんの力強い視線は私の顔色を伺うものではなく、ちゃんと私を


愛奈を、見ていた。




「ママもね

ママも、もう一度お父さんと暮らしたいって思ったの。」




ーーお母さんがこんなに愛しそうに。


愛しそうにお父さんの名前を呼んだことが、あっただろうか。