先生は、すごい。


認めるのはしゃくだけど。
認めたくないけど。


不思議とココロのモヤモヤはなくなってる。



ー…あたし、今はもう、誰からも愛されてないだなんて思ってないよ。



「じゃあ、もっとぐちゃぐちゃにしちゃおっかなー」


そう言って先生は、飛びつくように両手であたしの髪をかき乱してきた。




『ちょっ、バカじゃないの!』



やめてよ。あたしの朝の30分が無駄に!
…ああ、最悪。


「最旬ヘアスタイルの完成ー。」

『さいってい!!』


そう言って先生を鋭い目つきで睨みつける。
先生は、やっぱり笑っていた。