先生、あなたは唯一、不完全なあたしを知ってる人。
先生、あなたは唯一、不完全なあたしを受け止めてくれた人。



ーーせんせい。

先生はどんなあたしも、丸ごと愛してくれますか?



「…俺みたいな、変なおじさんもいるんだから。」



そう言って先生は、あたしの右腕を掴んで歩き出した。