シュガー*エッセンス(加筆修正中)




「…愛奈!」



背中から、リューガがあたしの名前を叫ぶのが聞こえた。



あたしは、止まらない。全力疾走で、階段を下る。




余韻のように頭に残った、リューガが最後にあたしを呼んだ“アイナ”。


それさえも、作り物に聞こえたんだ。