「…そんなに。 そんなに、俺のこと好きでいてくれたの?」 ―――…違うよ。 違うんだよ、リューガ。あたしに、騙されないで。 本当にあたし、リューガのことちっとも好きじゃなかった。 『…っ…。』 耐えられなかった。 何に苦しんでいるのか、何が悲しいのか全くわからなかったけど、居ても立ってもいられなくなって。 リューガから逃げるかのように、あたしはカバンを掴んで教室を飛び出す。