「愛奈のこと、仲が良い友達にしかみれない。」 立ってるのも、辛いような気がして。 深海の中に放り投げられたかのように、息がしづらい。 『……っ。』 ―――…苦しい。 胸も、心も、手も足も。身体の全部が、苦しいって、叫んでる。 「でも嬉しかったよ。…ありがとうな?」 ―…あたしは、何に苦しんでいるの? 振られてしまったこと?リューガを落とせなかったこと? ……違う。 ダメだったんだ。 完璧な“あたし”でいたにも関わらず、リューガは手に入らなかった。