『あたし、――リューガのことが、好きなんだ。』 肩を小刻みにふるわせて。 一生懸命さが伝わるように、恥ずかしがりながらも真っ直ぐと、上目遣いでリューガを見つめてみせる。 リューガも、あたしだけを真剣な趣で見つめていた。 『あたしが転校してきた初めての日、声かけてくれたのが印象的で…』 そんなの、嘘。 確かに目立つ人だとは印象に残ったけど、実際話したかなんてわかんない。 でも多分、リューガのことだから話しかけてくれたと思うけど。