めいいっぱいだった。 完璧でいることが、苦しくて。 一生懸命やっても変わらない、その現状が嫌で。 『えっと、なんの話だっけ?』 「だーかーらっ、CDの話。この間のアーティストの別のアルバムも、愛奈に借りたいなって。」 『あぁ…。』 ―…だいたい、リューガも、なんであたしになびかないのよ。 こんなに可愛いあたしが、笑顔を振りまいてるのに。 わかりやすいくらい、リューガにだけ優しくしてるのに。 リューガの態度は変わらないの。 他の女の子と同じなの。