会話、終了。
交わした言葉、3個。
あまりの内容の薄さに、なんだか笑える。
会話が続かないなら、話かけてこなきゃいいのに。
やっぱり、笑っちゃうや。
「愛奈。」
『……なに。』
「ごめんね。」
『は?』
思わず、背を向けていたお母さんの横顔をガン見してしまった。
意味わからないんだけど。
ごめんね、ってなに。
話の流れが読めない。
「…ほら、愛奈には突然、転校してもらうことになっちゃったでしょ。」
『……。』
「友達とのお別れの時間もあまりなかっただろうし…。」
…あぁ、もうなんていうか。
めんどくさい。


