『……っ。』 ―…怖がってる? あたしが? なにを? だって、こんなに可愛くて、優しくて、天然で、勉強できる、あたしは良い子なのに。 完璧なあたしが、何を恐れているって言うの? 『そんなことない、です。』 途切れ途切れに、言葉を紡いだ。 胸を締め付ける、鉛のようなもの。 この乾いた空気が、キライ。 『だって、あたしは…っ』 ―…だってあたしは、完璧だもの。 そうでしょ? 怖がるものなんて何もないでしょ? そうでしょう?あたし。