相変わらず、殺風景で、大きな家だと思う。 「適当に座っていいからなー。」 そう言ってすぐにキッチンへと消えるセンセーを横目で見ながら、あたしはソファーにゆっくりと腰掛ける。 前と、同じ場所。 そこは前よりも、沈みが良い気がした。 『……。』 大分、落ち着きを取り戻してきた、あたし。 さっきのような突発的な行動をする気にはもうなれず、あたしはまた、自分を買いかぶろうとする。