『えっ…?』 そんなはず、ない。 確かにあの夢の記憶は思い出したくもないし、思い出すだけでも虫唾が走るけど。 泣くとか、有り得ない。 「だから、その。」 『……。』 「顔を覗き込んだら、汐留がちょうど起きて…。」 だって、あの時のあたし、割り切っていたもん。 悔しくて、悲しくてたまんなかったけど。 次に出てきたのは、自分をけなすような自嘲笑いで。