「バカか、お前は。聞くなよ」 優が答えると、 「それくらい教えてくれてもいいだろ」 と猛抗議された。 男という生き物はいくつになっても変わらないなと、呆れた笑いさえ出るほどに。 「仕方ねーな」 優が了承すると、愚かな男たちが盛り上がる。 「俺。ピンクって言ってたっけ」 「俺はたしか黒だって言った気がする」 優は笑い続けながら、後部座席の背もたれに身体を預ける。 「で、正解は?」 優は得意げに言ってやった。 「赤だよ」