赤い下着の主


「私、教師をやってた頃、梶原君ちの近所に住んでたの」

 二人がゴクリと唾を飲み込む。

 それで全てを悟った二人は、

「そういうことだったのかー!」

 と更に優を攻め立てる。

 原田と牧野の興奮は、先程の中年男性が

「静かにしてください」

 と言いに来るまでずっと冷めなかった。

 優と玉置は互いに視線を合わせながら、それぞれ頭の中でこれからの未来に胸を膨らませる。

 もう二人を縛るものは、ほとんどないと言っていい。

 あの1ヶ月は、この時のためにあったのかもしれない。