赤い下着の主


「別に待ってなんか……、ううん、ちょっとだけ期待はしてたけど」

「相変わらず、可愛い」

「やめてよ」

「可愛い。世界一可愛い」

「やめてってば。私、もう35よ?」

「しょうがないじゃん。俺だって25だよ」

 頬を擦り合わすように言葉を紡いでいく男女。

 二人を見かねた原田が、

「あのー、お二人さん」

 と水を差した。

 ふと我に返った優が振り返ると、原田と牧野がどういうことだと表情で訴えていた。

 玉置に視線を戻すと、困ったような顔をしている。