赤い下着の主


 優は思い余って、カウンター越しに玉置を抱きしめた。

「ちょっ……梶原君」

 お友達が、と言いかけたところを、二人に構わず口付ける。

 彼らは唖然として、勝と玉置の様子に見入っていた。

「待たせてごめん、先生」

 ギュッと腕に力を込めると、同じように玉置も返す。

 再会できた偶然が衝撃的で。

 待っていてくれたことが嬉しくて。

 別れから今までの年月を、今すぐにでも埋めたくて。

 記憶の中でぼやけていた玉置の様々な表情を、今ここで全て鮮明に思い出していく。