赤い下着の主


 髪は少しだけ茶色に染められているが、目を引く美貌は変わらない。

 あの頃とは違うメガネの奥に吸い込まれそうな大きな瞳。

 ただやはり……少し老けた感じはするが。

「え? 二人、知り合いだっけ?」

 首を傾げる男たちを無視して、優は玉置に歩み寄った。

 30センチ幅のカウンターが邪魔だ。

「うそつき。学校辞めたって言ってたくせに」

「本当に辞めたのよ。でもご縁があって、今は事務で働いてるの」

「知ってたら、もっと早く迎えに来たのに」

「私だって、ここにいればもっと早く会えるって思ってた」

 涙ぐむ玉置に、優の目も釣られて赤くなる。